私は2024年に夫と2人の子どもと首都圏から北九州へ移住しました。
移住を決めてからというもの、そのことを友人や仕事仲間に伝えると、、
移住?なんで!?
家はどうするの!?売るの??
と予想通りの反応が返ってきました。
そうなんです、、5年ほど前に家も建てていました。
もともと私たちは夫婦揃って関東育ちです。
結婚後は夫の職場に近いことから埼玉で暮らしていました。
家を建てたことからも分かるとおり、少なくとも5年前は、移住することになるとは夢にも思っていませんでした。
埼玉の端っこのゆったりとした田舎町で、少なくとも子ども達が独立する頃までは暮らすつもりでした。
そんな私たち家族が
なぜ首都圏から地方都市への移住という選択をしたのか?
何がきっかけだったのか?首都圏への未練は無いのか?
最終的に移住を決断した理由は、よくテレビで紹介される“子育て家族の移住理由”と真逆でした。
「移住という選択肢」の誕生
北九州に引っ越さない?
子ども達が寝ついた後、映画を見ながら食べるスナック菓子を持ってきた私に夫が言いました。
夫は、夫の母から「石橋を叩きすぎて割るタイプ」と言われるくらい、ものすごく慎重で保守的な人間です。
そんな人が家も建てているのに「引越」なんて言っている…そりゃ驚きましたよ!
理由をたずねると
妊娠中にはぴ子(私)が倒れてから、はぴ子の実家のそばに住むのが良いんじゃないかと思うようになった。
とのことでした。
下の子の妊娠中に埼玉から実家のある北九州に戻っていた時、私は貧血で倒れてしまい、父に救急診療に運んでもらったことがありました。
その時、夫は仕事のためひと足先に埼玉へ戻っていたので、病院で点滴を受け実家へ戻り、夫には電話でそのことを伝えました。電話口でとても心配そうに私を気遣ってくれていましたが、、まさかこれがきっかけで移住を考えるまでとは思いませんでした。
他にも結婚で埼玉に来て、その後埼玉県内で2度引越しをしていたので、なかなか知人友人が作れない状況にあり、孤独になっているのではとも感じていたそうです。
しかし私自身、このことに関しては気長に考えていたので、移住計画が本格化することはありませんでした。
ただ、夫のこの一言をきっかけに、私たちに「移住という選択肢」が誕生しました。
やっぱり移住したい!
夫から移住の提案があった後、しばらくこの話題が夫婦の会話に上がることはありませんでした。
そして私達夫婦には大きな変化がたくさん起こりました。
・夫の脱サラ
・夫の別キャリアへのチャレンジ
・夫婦で事業を開始
そんな目まぐるしい日々を過ごしていたら、あっという間に夫の移住提案から1年が経っていました。そしてその頃にどちらからともなく、またこの話題が上がったのです。
今思えば、夫婦で覚悟を持って大きな決断を重ね、降りかかるプレッシャーの種類がこれまでと全く異なるものとなったことで、環境を新たにする事で気持ち新たにケジメを付けたかったのだと思います。
夫が脱サラし2人揃ってで在宅勤務となったことで、仕事による住む場所の縛りも無くなり、いよいよ移住計画が動き出したのです。
なかな決断できず、3年の月日が流れる
「やっぱり移住したい!」という気持ちが芽生えたものの、すぐに決断することはできませんでした。
「移住」となると、
・家族各々の交友関係
・仕事環境
・子どもたちの教育環境
・生活スタイル
・地域柄
・引越スケジュール
・引越に伴う手続き
・お金のこと
・お金のこと(笑)
そして、
・住宅ローン!!
と考えなければならないことがたくさんです…。
「移住した場合」と「移住しなかった場合」とで比較検討をしては、一旦休憩。そしてまた検討して…
こんなことを繰り返し、気がつけば3年の月日が経っていました。
そして決断の時
なかなか決断できずにいた私たち夫婦ですが、決断を迫られる出来事ありました。
それは、子どもの入学です!
移住するなら子どもの小学校入学がタイムリミットにしようと考えていました。
そしていよいよその期限が1年前に迫った時、私たちはやっと決断しました。
結局なぜ移住を決断したのか?
テレビの移住特集では「都会の喧騒から離れ、のびのびと家族と過ごしたくて〜」といった理由で移住する方をよく目にします。しかし私たちは、むしろ「人」「文化」「自然」「施設の便利さ」といったものが充実している環境を求めて移住しました。
最終的に「移住」を決断した大きな理由は、次の3つでした。
・家族で色々な体験をしたい
・夫婦の再スタートを新たな環境で切りたい
・私の実家のそばに住みたい
この3つの理由については後日改めてまとめたいと思います。
正直未だに私たち家族4人にとって
「埼玉のマイホームに住み続けること」
「移住して北九州に来たこと」
この2つのどちらが正解なのかは分かりません。
初めて行く公園や公共施設にワクワクするけれど、行きつけのスーパーは無い。
住宅ローンの重圧からは解放されましたが、自分よりも年上の3DK住まいになりました。
車がなくても不便しないけど、大通りに車の多さにビクビクすることもあります。
結局、良い面も悪い面もあります。
でも、今まで通り、私たち家族は毎日泣いて笑って楽しく過ごしています。
もうすぐ移住して3ヶ月。
これからも、新しい体験にワクワクしながら、北九州での暮らしを思い切り楽しみます!
ぜひ見守っていいただけますと嬉しいです。
コメント